ここでは、オートガイダーVST/SST と モータードライブの接続方法についてご説明します。 (2008,11/20更新)
オートガイダーVST/SST コネクター 仕様 |
図1
左のコネクターはオートガイダーVSTおよびSSTで採用しているコネクターです。(DIN コネクター 8Pオス)
ここで VSTコネクター あるいは SSTコネクター といっているものは同じ物です。
SSTコネクターは、オートガイダーSSTの設計において、主に天体自動導入装置DOGと接続するためにその規格を定めました。
VSTコネクターはSSTにそろえて全く同じ仕様にしています。
右側の3個のコネクター(DIN 8P メス)はDOGやモータードライブ側に取り付けるもので、VSTコネクターを差し込むことができます。
3個のうち左がDOG NS−12用、次が(DIN 8P中継コネクター)スカイセンサー3D、EM200、2軸モータードライブでよく使いました。
他のタイプもありますが、外形は異なっても差込部分は同じ構造になっています。
オートガイダーVST/SSTコネクター 信号線、電源、アース(GND)の配置図 |
DOG,モータードライブ側コネクター |
センターの端子について明記してありませんが、GNDもしくはNC(未使用)となっています。
オートガイダーVST
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オートガイダーVST 電源コネクタ、ST-4コネクター、Video出力、Video入力 |
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ビクセン スターブックと タカハシTemma/USD 2種類の赤道儀に対応した特別仕様のオートガイダーVST Ver4.1 RS-232CケーブルでWindowsとつながります。
下図は、オートガイダーVST(SST)の出力回路 と VST(SST)コネクターの回路図です。
VST Ver2,3ではRR,RL,DD,DUに直列に51Ωの抵抗を入れていましたが現在は省略しています。
オートガイダーVSTの出力回路はオートガイダーSSTと同じです。オープンコレクタ出力(トランジスタースイッチ)。
図4
電源はDOGの場合は主に+5Vを使ってきましたが、今後はオートガイダーVSTの電源は、すべて +12V に統一します。(2007,8/4)
今後+5Vは使わない予定ですが、従来の互換性のためにそのまま残します。VST内部では未使用になります。
オートガイダーVST/SSTはモータードライブ(自動導入機器)とバッテリーを共用してもなんら問題ありません。
消費電力がもとより非常に少ないので(約0.04アンペア)ほとんどモータードライブの動作に影響を与えません。
図4-1
電源ケーブルの極性
電源ケーブル、電源コネクタは、オートガイダーVST, 天体自動導入装置DOG共通です
オートガイダーVST モータードライブ接続方法 |
以下の記述はほとんどの場合オートガイダーSSTにも共通です。
標準的なVSTコネクターで以下のモータードライブ(天体導入機器)に接続できます。(リレーは必要ありません)
VSTコネクターの信号線をそのままモータードライブに接続します。
大部分のモータードライブは、リレーを使うことなく接続できます。
モータードライブ側のオートガイド端子は直接インターフェースすることを前提に電子回路設計されています。
DOG NS−4,NS−12
天体自動導入装置DOGでは本体のSSTコネクタへ差し込むだけです。電源はDOGから供給されます。
EM200、EM10
EM200/EM10赤動儀では下図のようにコントローラ・ケーブルの中間から、あるいはハンドコントローラの内部から
中継コネクターに信号線を引き出します。ケーブルには+12vの電源線もあります。
引き出し部分を接続ボックスにするとスマートになりますが、直接はんだ付けで中継コネクタを付けることもできます。
赤、茶・・・はケーブル内の芯線の色です。
図5−1
図5−2
タカハシ Temma、USDその他赤道儀
オートガイド端子を実装するタカハシの赤道儀には、Temma/USD接続ケーブルを用意します。
図5−3
下図のような Temma/USD接続ケーブル を製作することができます。
しかし、Temma/USDオートガイド端子に電源がきていませんので電源ケーブルを別に引き出します。
図5−4
Temma/USD接続ケーブルの配線図です。
図5−5
ミードLX200 /
LX750
アストロフィジクス
EQ900
図5−6
ミード、アストロフィジクス オートガイド端子 (本体、正面)
LX200取付加工例 (2007,9/19)
6極6芯モジュラーケーブルと電源ケーブルがあります。
Pyxis
図5−7
標準的なVSTコネクターで接続できないモータードライブには、外部にリレーを付けて解決できます。
またリレーを使用した場合でも上記の必要としない天体導入機器、モータードライブにそのまま接続できますので、ご安心ください。
リレーを使うことでSBIG ST-4のオートガイド出力と互換性が生まれます。
そのためST−4の具体的なモータードライブ接続例をそのまま利用することができるようになります。
ST−4コネクター (2007,11/8)
VST本体にST−4完全互換コネクターを取付けています。
これにより、SBIG製オリジナルオートガイド接続ケーブルを、そのままご利用いただけます。
ST−4対応の全ての赤道儀(モータードライブ)でオートガイドが出来るようになります。
ST−4コネクター用
DOG接続ケーブル (2008,11/20)
ST−4コネクター用 スターブック、スカイセンサー2000接続ケーブル(2008,11/20)
ビクセン 1軸、2軸モータードライブ、スカイセンサーシリーズ、スターブック・・・
ビクセン社製のモータードライブ、自動導入機器などは、基本的にリレーを経由しないと難しいようです。
タカハシ NJP用 PD−5,PD−6・・・
タカハシ社製のモータードライブ(EM200,EM10など)、赤道儀(Temma、USDなど)は大部分リレーを使わず接続できますが、
NJP用の古いPD−5などはリレーが必要でした。旧式のモータードライブにも必要なものがあるかも知れません。
下図のようにVSTコネクターにリレーを接続します。これが一般的にオートガイド・リレー装置、リレー・BOXなどと言われるものです。
図6
リレーとモータードライブの接続方法は、基本的にリレーの接点端子 C(Common、共通)、NO(Normally Open)をモータードライブのスイッチに並列に接続します。
NC(Normally Closed )はほとんど使うことが無いと思います。(PD−6は必要でした)
メーカによって信号名が異なっていますが同じです。RR、RL は赤経 、DD,DUは赤緯です。
RRとRL または、DDとDUをそれぞれ逆にモータードライブにつないでも問題は発生しません。オートガイダーVSTは自動的に方向を検出できます。
しかし、赤経、赤緯を間違えた場合はオートガイドができませんので、ご注意ください。
+12V,GNDをバッテリーへ接続します。
リレーを使用した場合でも、下図のようにすると、リレーを必要としない天体導入機器、モータードライブに接続できます。
図7
新型 オートガイダーVST (Ver4.1)では、オートガイダー本体(基板)にリレーを取り付けることができます。
新型オートガイダーVSTではCPU基板上に小型リレーを実装できるように設計しました。
そのため、上記のように外部にリレーを取り付ける必要がありません。
三鷹光器 GN−170
三鷹光器 GN−170赤道儀の取付加工のご依頼がありました(2007,9月)。この赤道儀はアマチュアが手に出来る最高レベルの赤道儀として定評があります。
今回はその詳細を記録に残したいと思います。(2007,9/18)
図8
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以下の図面は、1993,5/20に三鷹光器社からご提供いただいた資料をVST用に書き換えたものです。
資料 「170型にST−4をつける方法」、92‘12 26
注釈に2点明記してあります。
・ST−4を使う場合、Highは使えない。
・Auto Guide 中は、H.Bに手をふれぬこと。
GN−170で使用しているコネクタ(ヒロセR05−P8M,R05−P5F)が現在では入手できないため、D−SUBコネクタを使用しました。
操作性を考えて資料では未接続だったHighの信号線を接続することにしました。
オートガイダーVST GN−170接続ボックス 製作例 (2007,9/20)
タカハシ PD5-XY
図8−2
NJP PD5-XY 取付加工例 (2008,4/22)
オートガイダーVST にリレーを内蔵して本体にST−4互換コネクターをつけました。
スターブック
スカイセンサー2000
図9
ビクセン スターブック、スカイセンサー2000 オートガイド端子 (本体、正面)
スカイセンサー3D
図10
ビクセン 2軸モータードライブ DD−1
図11
DD-1 取付加工例 (2008,4/22)
オートガイダーVST にリレーを内蔵して本体にST−4互換コネクターをつけました。
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