オートガイダーVST  :  ビクセン社製 AGA−1比較表 (2007,3/31更新)



特徴の比較

AGA−1(ビクセン社製、カタログより)

  1. 「ガイド星の導入が容易です。」
  2. 「ガイド星のピント合わせが容易です。」
  3. 「モーターの速度・回転方向を自動判別します。」
  4. 「ガイド修正の様子を随時確認できます。」




VST(NS企画社製)

  1. ガイド星の導入が容易です。
  2. ガイド星のピント合わせが容易です。
  3. 赤経・赤緯のガイド方向、スピード・タイミング(最小0.07秒)などを自動学習します。
  4. ガイド星やオートガイドの様子をテレビに映し出します。

 



操作方法の(手順)の比較

AGA−1(ビクセン社製、カタログより)
レベルチェックモード
「ガイド星を画面に導入した後、このキーを押すと、ガイド星が十分な明るさを持っているかどうか判断します。」
「導入したガイド星が明るすぎたり暗すぎたりした場合は、新たなガイド星を導入し、再度レベルチェックキーを押すところからやり直します。」

ドライブチェックモード
「レベルチェック終了後、このキーを押すと、モーターの速度・回転方向を自動的に判別します。」

ガイドモード
「ドライブチェック終了後、このキーを押すと、自動ガイドを開始します。」
「追尾が開始されるまで、状況によって数秒から数分を必要とします。」



VST(NS企画)
準備
テレビに複数の星がある場合は、自動的に最も明るい星をガイド星として選択します。VSTは、星の明るさ(レベル)を自動測定します。

VSTはガイド星を検出すると、その位置によって自動的に次のようにガイドランプを点灯します。
*中央付近の外では、消灯します。*中央付近では、点灯します。*中心付近では、点滅します。

オートガイド
1.ランプが点滅(中心付近)しているのを確認して、ガイドスイッチを入れます。
2.VSTは赤経・赤緯のガイド方向、タイミングなどを自動学習しながらオートガイドしていきます。
3.約2分が経過するとVSTの学習が終了し、修正スピードは減速し、ガイドランプはゆっくりした点滅になります。
オートガイド中は、ガイド星は中心位置でほぼ静止した状態を維持します。



オートガイド中にガイド星が雲で一時的に消えた場合の対応の比較

AGA−1(ビクセン社製、カタログより)
「ポーズキーを押すと、一時的に自動追尾が中断され通常の恒星時追尾になります。
雲などでガイド星の光度が落ちる前に押して下さい。タイミングが遅れるとエラーとなります。」
「この場合、自動追尾を再開することができません。」



VST(NS企画)
ガイド星が雲で消えた場合は、自動的にオートガイドを一時停止(ガイドランプは消灯)して恒星時追尾の状態になります。
ガイド星が出現すると自動的にオートガイドが再開します。エラーは起こしません。



オートガイド精度の比較

AGA−1(ビクセン社製、カタログより)
「約±5秒角 (ガイド鏡焦点距離1000〜2500mm)]
[ガイドスコープの合成焦点距離は撮影レンズの焦点距離にもよりますが、1000〜2500mm程度が適当です。
短かすぎるとガイド精度が不足し、長すぎるとモーターの回転方向・速度チェック(ドライブチェック)が、
うまく機能しません。ガイドスコープの焦点距離をむやみに伸ばしてもガイド精度は向上しません。」



VST(NS企画)
撮影レンズの焦点距離を f とすれば、1/3インチCCDカメラの場合、主鏡やガイド鏡などのガタ、タワミなどの影響もありますが
1.5 f 以上の焦点距離が必要でしょう。テストでは1.5 f 以上で1時間のオートガイドに成功しています。

撮影テスト 1
1/3インチCCDカメラ(SONY製),ガイド鏡の合成焦点距離4000mm(セレストロンC8,×2エクステンダ−(Canon製)で約±2秒角でした。
(CST社、代表 早川修司様)

撮影テスト 2
1/3インチCCDカメラ(ビクセン製)、ガイド鏡FC−60,バリエクステンダー(タカハシ)で焦点距離を約1500mmにして、
タカハシMT−160,ペンタックス105SDHFで良好なオートガイドができています。



対応モータードライブの比較

AGA−1(ビクセン社製、カタログより)
「DD−1モータードライブおよびスカイセンサー3D以上のAGA−1対応コントローラに接続可能です。」



VST(NS企画)
VST(DOG用)および(一般用)は、DOGに接続できます。
VST(一般用)は、ほとんどのメーカーの1軸、2軸モータードライブ、天体導入機器に接続可能です。
タカハシ、ビクセン、ミザール、ミード、アストロフィジクス・・


ビクセン社製AGA−1についての記述はカタログより抜粋したものです。以上の文責は、VST設計者 西岡定彦にあります。